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エレガンスの対極にあるもの ~ブレゲ No.1160 マリー・アントワネット~ [時計よもやま]

晴天の霹靂。
突然、あの「マリーアントワネットの時計」の内覧会に
行くことができることになった!

「幻の」懐中時計を現代に蘇らせた復刻版を、間近で
じっくりと眺めることが出来るというのだから、なには
ともあれ、銀座に駆けつけなければ!

マリーアントワネット.jpg

ところは、ニコラス・G・ハイエックセンター14F、
シテ ドゥ タン ギンザ(Cite du Temps Ginza)。

目指すは、「ブレゲ No.1160 マリー・アントワネット」。

それ自体の価値だけではなく、その数奇な運命に翻弄
されるが故に、史上最も有名な時計である「No.160」を
ブレゲ社が総力を挙げて復刻したもの。

その辺の説明はめんどくさいので、こちらなどへ。
下の画像が、オリジナルの「No.160」です。

marie.jpg

肝心の「No.1160」は、思っていたよりも小さかった!
直径は、63mm。

以前パテックフィリップ博物館で見た「キャリバー89」の
バカでかさが脳裏に焼きついていたので、こちらもかなり
の大きさかと勝手に思い込んでいました。

しかし、いかにもメカっぽくて王妃の持ち物にはおよそ
似つかわしくない。エレガンスの対極!

いろんなところで他の方も言われている通り、ライトが
上から差し下ろす形で展示されているので、内部の
パーツの細かいところが非常に見えにくくて残念。

こんな感じでバッチリと見えると良かったのですが。。。

No.1160.jpg

あと実物を動かしておくのは難しいとしても、各機能の動き
をビデオでじっくりと見られるようにしておいて欲しかった!

しかしブレゲを象徴する傑作をこのような形で復刻することは
意義深いことだと思うし、何より今回の復刻作業はブレゲ社に
とってもいろいろと新しい発見があったのではないだろうか?

それを今後のモデルにどのようにフィードバックするかは、
とても興味深いところです。(トラディションなんかの良い例も
ありますし、もっとブッ飛んだものを期待!)
そして何より、今回の復刻作業の工程や新たな発見、そして
この時計の詳しい技術解説書をDVD付きで是非是非発行して
欲しい!多少高くても買いますから!

ハイエックさんって、あんまり好きにはなれないけれど、目の
付け所の鋭さや、時計好きの心を掴むセンス(金の匂いを嗅ぎ
つける動物的な勘!?)は、只者ではないとお見受けしてます
ので、きっとやってくれると信じます。



【以下自慢ですので、読み飛ばしていただいて結構です!】

今回は、幸運なことに内覧会に参加することができました。
この日は、一般客はクローズにして、招待客だけが展示を参観
できるということで、静かな環境でじっくりと世紀の逸品を眼に
焼き付けることができました!(深謝)

早い時間に行ったので、30分以上も「No.1160」を独り占め
(ガードマン氏と二人占めか?)できただけでなく、ダメもとで
撮影ダメですよね?と聞いたら、今日は特別にOKとのこと!

10年前に最新機種だった150万画素のデジカメ(悲)しか
持ってこなかった自分のバカさ加減を呪いながらシャッターを
押させていただきました。

No.1160の現物は、こんな感じです。

Breguet No.1160

この14Fにはオープンデッキがあるのですが、ひとしきり
鑑賞した後に銀座の中央通を見下ろしながらいただいた
白ワインはこの上なく美味でありました。
また帰り際に、分厚いカタログまでいただきました。

その後、めったに銀座に行く機会がないので、いくつか
時計店をまわりましたが、この日のブレゲの紙袋は効果
絶大!

時計店に行って、店員さんに話しかけられることなんて
めったにないのに、この日ばかりは年配の偉そうな人が
店の奥から恭しく出てこられてニコニコと応対していただき、
いろんな話を伺うことが出来ました。

セレヴとかいう人達は、いつもこんな感じで接客されるの
でしょうね。こりゃいい気分になりますわ!


。。。いい夢見させてもらったよ!アバヨ!



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