聖誕節にギターを求める ～Aria ProⅡ PE-R80 KV～

百年に一度の経済危機だという。

その影響は、思わぬところにも波及しているようだ。
深刻な影響もあり、また意外な恩恵も。。。


非常に偏った定点観測ではあるが、ここ数ヶ月ネット
オークションに少しばかり異変が起きているように思
える。

今までなかなかお目にかかることがなかったような
商品が出品されてきていることが一つ。
また落札価格が、半年前から１～2割程度下がって
きているように思えることが一つ。

今回ジャンク品扱いではあるが、思わぬ品を信じられ
ないような価格で手に入れることが出来た。

８３年製のAria ProⅡ PE-R80KV。
８０年代に一世を風靡したPE-R80に、（一部で）熱狂
的な支持を集めたケーラー・トレモロユニットを搭載した、
ちょっとマニアックなギターである。

当時強い影響を受けたギタリストがアーミングを嫌った
ため長い間トレモロ付きのギターを避けてきたのだが、
最近になって、このギターに興味が涌いてきた。
（ジェフ・ベックの絶妙なアーム・コントロールに刺激さ
　れたことがきっかけ。ケーラーに関しては、フリップ師
　とエイドリアン・ブリューのKCコンビの影響大。）

自分でメンテして、ハードウエアはすべて交換すれば
よいと割り切って手に入れたが、一部のパーツ欠品
（ストリングロック、アームバー、V/Tノブ）があるものの、
電気系統は全く問題なし。
汚くボロボロに見えたトレモロも、きっちりとメンテすれば
なんとか使用に耐えると思えるレベル。

タバコのヤニで汚れきったボディもきれいに磨き上げると、
輝きを取り戻した。ボディ裏やヘッドにキズが目立つが、
ボディ本体に致命的なダメージがなく、十分OKレベル。
ほとんど追加の費用をかけずに、レストアができそうだ。
（写真は入手時のもの。外観の汚さがうまく写せていない。
　レストアが無事完了したら、また画像をアップしたい。）




世間では気分が滅入るニュースばかり。

今日の住まいや明日の食事に事欠く人たちには同情を
禁じえないが、（不謹慎は十分承知の上で）百年に一度
の経済危機であるというならば、それを楽しむとまでは
言わないものの、歴史の証人の一人として今何が起きて
いるか、また何が起ころうとしているか、じっくりとマナコ
に焼き付けてやろうという気持ちである。

消費が急激にシュリンクし、先が見えない。
一方で歴史的ともいえる円高が続く。
物の輸入に関してはこの上なく有利な状況。
e-bayマニアには夢のような時期だろう。

何事も表裏一体。
決してネットオークションだけの話ではない。